快適な睡眠を得るためのマットレスの条件とは?
快眠のためのマットレスの条件とは何でしょうか?
Ⅰ.自然な背骨のS字カーブの保持、横向き寝は背骨が真っ直ぐになること【ウッドスプリングの役割】
仰向け寝の場合は、リラックスして直立した状態のように、背骨のS字カーブが自然な状態で支えられていることです。
横向き寝の場合は、背骨が真っすぐになっていることが大切です。仰向け寝と違い、C肩やE臀部の出っ張りが多いので、この凸凹をうまく受け止める必要があります。
ウッドスプリングには、この自然な寝姿勢を保つために調節する能力があります。
Ⅱ.適度な体圧分散で体の一部分に無理な力がかからず、寝返りがしやすいこと【マットレスの役割】
かつては硬い布団が身体に良いとされてきました。しかし硬い敷寝具では体の出っ張った部分に力がかかります。荷重がかかる付近の筋肉に緊張が強いられ、寝返りも増えてしまいます。
このように体圧を均等に分散させることで、身体へのストレスが減ります。
ただ、低反発ウレタンのような行き過ぎた体圧分散は、寝返りがしにくくなりますので、バランスのいい適度な反発力も必要です。
この寝心地を決めるのがマットレスの役割といえます。
Ⅲ.快適な睡眠環境といわれる寝床内の温度33℃湿度50%をキープすること【ベッドパッドの役割】
住宅の気密度や断熱性が高まった今日、保温も重要ですが、それより重要なのは湿度のコントロールです。ヒトは一晩に200~多いと600㏄もの発汗がありますので、素早く汗を吸って放出することで、湿度を一定に保つ必要があります。
特に重要とされる最初の90分間には、最も大量の発汗があり、成長ホルモンが多く分泌されます。この汗を素早く吸湿して発散させることで、快適な湿度50%を保つことができます。
快適な温湿度を保つためには羊毛など吸湿発散性に優れたベッドパッドが必要なのです。
Ⅳ.体にストレスを感じさせない快適な風合いや使い心地【良質な自然素材の役割】
ヒトは動物ですから、快適と感じるのは良質な天然素材を使うのが一番です。発熱や冷感といった高機能の合成繊維では得られないのが、自然素材から得られる快適さといえます。上質な綿やシルク素材、リネン麻などのシーツは、より快適さをアップしてくれます。
なぜウッドスプリングを使うといいのか
マットレスの機能を役割分担することができます
上述した快眠のためのマットレスの条件を
- 寝姿勢(背骨)の保持はウッドスプリングで
- 寝心地(体圧分散や反発力)はマットレスで
- 快適な温湿度調節はベッドパッドで
それぞれの役割を分担させることにより、その人に合ったマットレス選びの選択肢が拡がります。
ウッドスプリングは、体格に合わせて硬さを調節することで自然な寝姿勢を得ることができます
最も優れているのは、体格や寝姿勢に合わせて硬さを調節できるということです。
仰向け寝の場合はお尻が落ち込まないように支えることが必要ですが、横向き寝の場合は、腰をサポートし肩への負担を軽くすることが必要です。
使用後にも硬さを調節することができます
どのような敷寝具でも、使用しているうちにへたりがでたりすることは避けられませんし、寝姿勢や硬さの好みが変わることもあります。大事なことは、そのような場合に調節が可能になっているということでしょう。Relax社のウッドスプリングは使用される人の体格に合わせて細かく調節することができるのです。
ウッドスプリングとマットレスの二重で身体を支えるので長持ちします
身体の荷重をウッドスプリングとマットレスに分散することで、マットレス単独で使うよりもへたりが少なくなり、長く使うことができます。
ウッドスプリングとマットレス、ベッドパッドの組合せで、その人にあったマットレス選びが決まります
世の中にはさまざまなマットレスが出回っています。オーダーマットレスというのもあります。
長年の経験や研究からマットレス単独だけで、多様な体格に合わせていくのは非常に難しいと考えています。快適でストレスのない眠りを得るには、身体のカーブに合わせれば良いだけではありません。
体圧分散や寝返りの容易さはマットレスの表面の硬さや弾力性に左右されます。また、最適な温度33℃湿度50%を実現するためには、ベッドパッドによる保温と、ベッドパッドとマットレスの水分移動特性を調節し、湿度をうまくコントロールすることが必要なのです。
調節の幅が広いナチュールフレックス・ウッドスプリング仰向け寝・横向け寝とも幅広く対応します
ナチュールフレックスは木の板を最大4つ(セミダブルは5つ)のラテックスフォームを使ったサスペンションユニットで支えるようになっており、木の厚さとサスペンションユニットの幅等の調節など、幅広い硬さのチューンアップが可能です。
同等の機能を備えた他社製品ではプロナチューラ社のエルゴフレックスやヒュスラーネスト社のリフォーマエレメントなどがありますが、その中でも最も調節の幅が大きいのが特徴です。
マットレスは天然ラテックスを中心に7~10㎝ぐらいのものを組み合わせるのが適当です。ラテックス100%のみと、ラテックスに馬毛シートをセットした反発力あるものと全部で3種類の硬さを用意しています。
雲の上の寝心地、と称されるRELAX2000ウッドスプリング
上下のストロークがあり、特に横向け寝やふんわり感が好きな方におすすめ
楕円形の木の板と樹脂製のダンパーが組み合わさって、左右中央どの位置においても均等に支えることができ、それぞれのエレメントは5通りの硬さで調節が可能です。
ナチュールフレックスに比べると上下の沈み込みストロークが大きいので、特に横向け寝で楽に眠れます。
組み合わせるマットレスは少し厚めの14㎝タイプがもっともバランスが良く、ストレスの少ないやさしい寝心地は「雲の上の寝心地」と称されています。
がっちりしっかり感をお求めの方はナチュールフレックスの方が合うでしょう
なにより地球にやさしい SDGsを推進しています
SDGsの17の目標の中で眠りのプロショップSawadaは
3 すべての人に健康と福祉を - 快適な睡眠を通して健康寿命を延ばすことT
12 つくる責任つかう責任 - 環境に負荷を与えない長く使えるものづくり
15 陸の豊かさも守ろう - 上質な天然素材を使うことで、持続可能な自然環境を守る
2007年には第9回グリーン購入大賞 中小企業部門で 大賞受賞
一般社団法人滋賀グリーン活動ネットワークの理事をしています。
生分解性があり、廃棄時の環境負荷が低い
ウッドスプリングはほとんどが自然素材、マットレスに使われるラテックス(天然ゴム)も、羊毛のベッドパッドもすべて自然素材です。身体にストレスが少ないだけでなく、生分解するので、金属スプリングを使った多くのマットレスに比べると、廃棄時の地球環境の負荷が非常に少ないベッドシステムなのです。
長く使える
ラテックスマットレスそのものは密度が高く、へたりにくい素材ですが、ウッドスプリングと組み合わせることで、圧力が分散されるためにより長く使うことができます。また、ナチュールフレックスはサスペンションのラテックスを入れ替えれば、寝心地は新品同様になります。長く使うことも、環境負荷を減らすことで大切なことです。