オーストリアRELAX社訪問記

風光明媚な環境は自然なマットレスを生み出すオーストリア・リラックス社の訪問記

リラックス社のベッドシステムを初めて日本へ輸入きっかけは2009年ケルン国際家具見本市での出会い

毎年1月に訪れるドイツ。目的はフランクフルトで行われるHeimtextilハイムテキスタイル見本市とケルンで行われるimm cologneケルン国際家具見本市です。

imm cologne ケルン国際家具見本市のRELAX社ブース

特にケルンではドイツを始めとする数多くのヨーロッパのマットレスメーカーが出展しています。

ヨーロッパでは環境への負荷やエレクトロスモッグ(電磁波等の影響)の問題から、日本に多い金属スプリングのマットレスは非常に少なく、金属を使わないメタルフリーの様々なマットレスが展示されているのです。

実際、日本でも金属コイルを使ったマットレスは複合素材でできているため、環境に負担が少ない破棄のプロセスが難しく、素材の分別もしにくいため問題になっています。

2009年に見つけたのがオーストリアのリラックス社。天然素材100%というコンセプトが私達の目指すものに合致したために、日本とは初めてというこのメーカーとの取引が始まりました。

オーストリアでは長年にわたって製造を続けている優良なメーカーです。こうしてサンプルの導入、製品のテストを行い、その年から展開をはじめました。

眠りのプロショップSawadaは1998年から寝具のグリーン購入の推進を始めています。

粗大ゴミナンバーワンといわれる寝具ですが、環境の負荷を下げCO2を削減するためにも、長く使える寝具を使うことが有効です。私達のこのコンセプトにずばりはまるのがリラックス社の製品だったのです。

(眠りのプロショップSawadaは2007年にグリーン購入大賞 中小企業部門で大賞を受賞しています)

2010年5月オーストリア・ザルツブルグ近郊の本社工場へ

いくら良い品物であっても、製造の現場へ行って確認するというのが私達の流儀。そこで2010年5月にオーストリアの本社工場を訪れることにしました。本社工場はモーツァルトで有名な音楽の街ザルツブルグから10分ほどの近郊にあるオーバートラムという街にあります。

ザルツブルグは大司教座が置かれ発展した街(ザルツブルグ=塩の城)で、偉大な指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの出生地。

街のあちらこちらではクラシックのコンサートが行われていて、非常に落ち着いてゆったりとできる街です。私もミラベルガルテンでのミニコンサートを聴きに行ったところ、ピアニストとして活躍されている今川裕代さんが出演なさってました。

ホーエンザルツブルグ城

自然に良いものは、自然あふれる環境で生み出される

リラックス社は、もともとはSIGL(創業者のファミリーネーム)といい数十人の中小企業です。

会社のあるオーバートラムはオーストリア・チロルのような雰囲気があって湖と山、豊かな緑にかこまれた風光明媚な場所。時間はゆったりと流れ、ここなら本物が生まれるのも無理はないと納得させられるほど美しいところです。

オーバートラムのまち
RELAX社の工場 SIGLは社長のファミリーネーム

当日はあいにくとキリスト教の行事(精霊降誕祭)で工場は動いていなかったのですが、社長の息子Helbertの案内で製造工程や特徴についていろいろと質問をし、議論を深めました。

当初はナチュールフレックスのみを扱っていたのですが、リラックス社自体では新型であるRelax2000の方がよく売れているとのこと、そんなこともあってRelax2000の導入につながったのです。

2015年再びオーバートラムへ

2015年1月、会社へ入社した長女を連れて再び工場を訪れました。今回は、実際に工場が動いているところを見ながら、いろいろな話を聞くことができました。

眠りのプロショップSawada

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